介護の職場でも色々な役割があります。
介護士として働き始めて2年ほど経ったときに介護リーダーとして選任されました。
率直に評価されて嬉しかったすが、一方では介護リーダーとしての責任感が重く感じることがありました。
今回は、私が実際に介護リーダーとしての役割、大変だなと思うところを書いていきたいと思います。
介護リーダーって大変そうだね。どういうところが大変?
うーん…。一概には言えないけど人間関係かな?そこらへんも含めて話していくね。
- 介護リーダーとしてキャリアアップしたい方
- 介護リーダーに選任された方
- 介護リーダーの業務内容を知りたい方
- 介護リーダーになってよかったことは?
介護リーダーになってから一年経った私だからこそ言える大変さや苦労など知ってもらえたら嬉しいです。
⚠️今回、介護リーダーとしての大変なところを書いてますが介護自体はとてもやりがいのある仕事ですし、介護リーダーの仕事を否定してるわけではありませんのでご了承ください。
介護リーダーに求められる素質
他のリーダーと同様にいくつかありますが、介護の特殊性を考慮して以下の素質が重要とされています
気遣いと思いやり
介護リーダーは利用者やその家族との関係構築において、気遣いと思いやりの心を持つ必要があります。
利用者の感情やニーズを理解し、共感することが重要です。
コミュニケーションと情報共有
介護リーダーは、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションを確保し、適切な情報共有を行う必要があります。
指示やフィードバックを明確かつ効果的に伝え、情報の正確性と透明性を保つことが重要です。
チームマネジメント
介護リーダーは、チームのメンバーを適切にマネジメントし、彼らの能力を最大限に引き出すことが求められます。
タスクの割り当てやスケジュール管理、モチベーションの維持など、効果的なチーム運営を行う必要があります。
問題解決と判断力
介護の現場では、予期せぬ状況や困難が発生することがあります。
介護リーダーは冷静な判断力を持ち、迅速かつ効果的に問題を解決する能力が求められます。
これらの素質に加えて、介護リーダーは専門知識や経験を持ち、介護のベストプラクティスに精通していることも重要です。
介護リーダーの役割
介護リーダーの役割は、介護現場において非常に重要な役割を果たしています。
高齢者や身体障害者などの利用者に対するケアを提供するチームのリーダーとして、さまざまな責任を担っています。
チームの統率と指導
現場では多様なスタッフが働いており、それぞれが異なるスキルと経験を持っています。
リーダーは、メンバーの特性を理解し、適切な業務を割り当てることで、効率的なケアの提供を実現します。
また、スタッフのモチベーションを高め、チーム全体の協力を促進することも重要な役割です。
業務の計画と調整
介助方法の確立やスタッフのシフト管理など効率的な運営を計画することが求められます。
介護の仕事は人員がいて成り立つ仕事です。
ですが、体調不良や突発的な休みの連絡が入ることもしばしば…。
代わりの人を探して調整しなおす作業など手間がかかることがあります。
状況に合わせた調整や柔軟な対応も重要です。
問題解決の能力
現場では様々な課題や困難が発生することがありますが、リーダーは冷静に対処し、適切な解決策を見出すことが求められます。
チームのメンバーや利用者とのコミュニケーションを通じて、問題の本質を理解し、適切な対応を取ることが重要です。
クオリティの向上
利用者のケアの質を高めるために、スタッフの教育・研修の実施や、見直し・介助方法の最適化と分析などを行います。
定期的な評価や改善策の導入により、利用者の満足度や安全性の向上を図ります。
総じて、介護リーダーはケアの提供だけでなく、チームのまとめ役としての役割も果たします。
多様なスタッフや利用者とのコミュニケーションを通じて、円滑な運営や質の高いケアの提供を実現し、介護現場の改善と成長に寄与します。
介護リーダーの苦悩
介護リーダーは多くの苦悩に直面することがあります。
以下に、その一部を挙げます
責任の重さ
介護リーダーは利用者の安全と福祉を担当しています。
その責任の重さから、適切なケアの提供や重要な決定の責任を負うことで精神的な負担を感じることがあります。
人手不足による業務負担の増加
介護施設や組織には限られた人的資源があり、それに対して多くの利用者のケアを提供する必要があります。
人手不足やスタッフの負担感は、介護リーダーにとって大きな課題となることがあります。
職員同士の調和を図る
職員同士の調和を図ることは困難な場合があります。
介護においての経験や体験はその人自身の価値観やプライドに紐付きます。
そのため職員同士の意見が合わないことが多々あります。
介護リーダーは双方の意見を聞き客観的な視点から話し合い解決しなければなりません。
職員同士の調和を図るために努力する必要があります。
意思決定の困難さ
介護リーダーは日常的に複雑な意思決定を迫られます。
重要な医療判断やリソースの配分、倫理的ジレンマに直面することがあり、これらの決定に対する負担を感じることがあります。
情緒的な負荷
介護リーダーは利用者やその家族と深い関わりを持ちます。
利用者の痛みや苦しみを目の当たりにすることや、家族との感情的な対応によって、心理的な負荷を感じることがあります。
これらの苦悩に対処するために、介護リーダーは適切なサポートシステムを確立し、自己ケアやストレス管理に努めることが重要です。
また、同僚や上司との協力や情報共有を通じて、負担を分散させることも有効です。
介護リーダーになる上で必要な資格
こちらについては私の勤めている施設での必要な資格となるため一概には絶対に必要とは言えませんので参考程度までに書いておきます。
初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の専門知識や技術を習得するための研修プログラムです。
介護業界で働く新人職員が、高齢者や障がい者などの利用者に対して適切なケアやサポートを提供するために必要な基本的なスキルや知識を身につけるために受講します。
この研修を修了することで、介護職員としての活動が始められるようになります。
実務者研修
介護実務者研修は、介護の実際の業務を担当する職員が、より高度なスキルと知識を習得するための研修プログラムです。
初任者研修を終えた後、経験を積んで実務を行いながら、さらに専門的な介護技術や知識を深めることができるコースです。
この研修を修了すると、より幅広い介護業務に従事できる能力を身につけることができます。
初任者研修と実務者研修の主な違い
対象者と経験レベル
- 初任者研修:介護業界で初めて働く人や未経験者が受講する研修です。
- 実務者研修:既に介護の実務経験を積んでいる人が、より高度なスキルを磨くために受講する研修です。
内容と深度
- 初任者研修:基本的な介護技術や知識、コミュニケーションスキルなどの基礎的な内容を学びます。
- 実務者研修:より専門的な介護技術や知識、特定の疾患や状況に対する対応方法など、より高度な内容を学びます。
受講要件
- 初任者研修:介護職になるための必須の研修とされることが多く、受講が求められます。
- 実務者研修:初任者研修を終えた後、実務経験を積んだ上で受講することが多いです。
資格と役割
- 初任者研修:修了後、介護職員として基本的な業務を行うことができる資格を取得できます。
- 実務者研修:さらに高度な介護業務を担当し、リーダーシップやトレーニングの役割を果たすことができる資格を取得できます。
これらの違いにより、初任者研修と実務者研修は、介護職のスキルとキャリアの段階に合わせて異なる内容と目的を持つ研修プログラムです。
介護リーダーになってよかったこと
今までのことを踏まえるとあまり介護リーダーに魅力を感じないと思われますがもちろん、良いこともあります。
シフト調整が自分でできる
リーダーになるとシフト調整ができるようになります。
私の施設以外にもリーダーになるとシフト調整やってますという施設も多いようです。
シフト調整ができるようになるということは、その分予定が合わせやすくなるためプライベートを充実させることも可能です。
上層部に話が通りやすい
私がリーダーになって感じたことは、上層部に相談しやすかなったということ。
今まで、平社員だった頃は介護リーダーに相談してから上層部に話がいくような仕組みでしたがリーダーになると上層部に直接話を持ち込むことが可能になります。
そのため、検討が必要な場合の話し合いがすぐに始められます。
新人育成に携われる
新卒で入職してきた新人の教育に携わることができます。
教育は時間がかかって大変だと思われますが、自分のやりたいように教えられるため自分と同じ介護の価値観を持った介護士を育て上げることが可能です。
私も現在新人教育をしてますが、1から育てられる喜びを感じています。
まとめ
以上のことを踏まえると介護リーダーとして働くメリットがないと思う方もいるかもしれません。
介護リーダーになればお給料がぐんと上がるわけでもありません。
実際に上がったのは役職手当の5,000円と基本給の等級が上がり1,000円ほどのみ…。
悩みの方が多いしどうでもいいことまで相談されますし上司からは圧力がかかるしもう大変です。
でも介護リーダーを経験することで、得られる経験値などは転職した時に生かされます。
そのため、自分がさらなるキャリアアップを目指すのであれば介護リーダーとしての経験をお勧めしたいと思います。